(2011. 6. 1　掲載）

被災した方々への支援活動　〜図書の寄贈〜

公益社団法人　日本化学会
会長　岩澤 康裕

公益社団法人日本化学会では、東日本大震災で被災された方々への支援活動として、「化学を中心とするサイエンスコミュニティーおよび次世代を担う小・中・高校生に対して、短期だけでなく中長期的に継続して支援活動を行う」ことを基本方針とした「東日本大震災被災者支援事業」を実施することを決定いたしました。本事業の中で、短期支援策の第一弾として、小・中・高校生向けの化学（科学）に関する本を避難所や図書館に寄贈いたしましたので、下記のとおりご報告いたします。

1. 避難所への寄贈

   被災地に本を送る活動を極め細く実施している出版5団体＜大震災＞出版対策本部と連携して、19ヵ所の避難所（岩手県7ヵ所、宮城県8ヵ所、福島県4ヵ所）に向けて、15種類の本を1セットとして19セット、合計285冊を配送いたしました。

2. 図書館への寄贈

   被災した図書館の支援を行っている日本図書館協会と連携して、28ヵ所の図書館に向けて、29種類の本を1セットとして28セット、合計812冊を配送いたしました。日本図書館協会で一冊ごとに保護フィルムを貼った上で、被災された図書館にお届けする予定です。

本活動を進めるにあたり、出版5団体＜大震災＞出版対策本部および日本図書館協会の皆様のご協力をいただき、また多くの出版社^*の方々に便宜を図っていただきました。心より御礼申し上げます。

• * ご協力いただいた出版社（五十音順、敬称略）

  朝日新聞出版、岩波書店、学研マーケティング、共同通信社、幻冬舎、小学館、誠文堂新光社、東京書籍、北海道大学出版会