白川英樹博士の『特別顕彰』に関連する平成13年2月23日の新聞記事に事実と異なる点、不正確な点がありましたので、会員諸氏に正確な情報と本会として今後の予定をお伝えいたします。
日本化学会は去る平成12年11月20日開催の理事会において、2000年度ノーベル化学賞を受賞された白川英樹博士に対して、甲南大学で開催予定の第79春季年会(2001)会期中の3月29日(木)の総会において『名誉会員』に推戴することを決めました。『名誉会員』への推戴は本会「名誉会員規程」に従ったものです。
さらに、本会は今回のノーベル化学賞受賞を会を挙げて祝したい旨を白川英樹博士にお伝えいたしました。白川英樹博士からは『賞は次代を担う若手研究者に与えて欲しい』とのご意向であり、ご相談して『特別顕彰』を受けていただくことになり、平成13年1月22日開催の理事会において『特別顕彰』することを決定しました。この『特別顕彰』は、化学の殿堂である本会化学会館に、ノーベル化学賞のメダルを模したプレートと受賞者名を掲げ、永くその栄誉を讃えるものです。『特別顕彰』制度は今回の白川英樹博士の受賞を機に制定されましたが、今後ノーベル賞を受賞される本会会員はもちろん、1981年度ノーベル化学賞を受賞された故 福井謙一博士にも適用されます。
なお、白川英樹博士によるノーベル化学賞受賞記念特別講演『ポリアセチレン研究1966-2000』が、第79春季年会(2001)の会期中、3月30日(金)14時〜15時、甲南大学8号館813番教室(S1会場)にて開催されます。また、白川先生のご日程の都合上、『名誉会員証』は講演終了後に岩村 秀平成13年度会長より贈られる予定です。
(日本化学会副会長・会務部門長 岡崎 廉治)