(2013. 2. 4掲載)
関東支部主催化学への招待 |
日本化学会関東支部主催の化学への招待「元素の発見と同定−1世紀前、そして現在」が2月2日14時から千代田区神田駿河台の化学会館で開催された。
梶雅範東京工業大学准教授が「化学元素の考え方の転換:原子番号の発見まで」、森田浩介理化学研究所准主任研究員が「新発見の113番元素」のテーマで講演、約100人が参加、熱心に聴講した。
梶准教授の講演には「アリストテレス、ラヴォワジエ、メンデレーエフ、モーズリー」のサブタイトルが付けられており、紀元前4世紀のデモクリトス、アリストテレスの化学元素の考え方からラヴォワジエの元素定義、19世紀のメンデレーエフの周期律の発見と周期表の考案、20世紀に入ってモーズリーの原子番号に従って周期律を示すことを発見するまでの経緯、エピソードを面白く講演、あらためて周期表の素晴らしさを解説した。
森田准主任研究員は理化学研究所仁科加速器研究センターにおける新元素の合成、発見の取り組み、新しい113番元素の発見の方法、新元素における理研の優位性などについて講演、3度にわたる113番元素が合成、確認できた際の感激、さらに新しい元素合成・発見の挑戦などについて熱っぽく語った。
梶雅範東京工業大学准教授 | 森田浩介理化学研究所准主任研究員 |
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