(2009. 8. 10 掲載)
会長談話
名古屋大学巽和行教授のIUPAC次期副会長決定をお祝いします
社 団 法 人 日 本 化 学 会
会 長 中 西 宏 幸
先の8月6日に行われた国際純正・応用化学連合(IUPAC)の総会で投票の結果、名古屋大学の巽和行教授(60歳)が、次期副会長に決定しました。これにより、巽教授は、平成22年・23年IUPAC副会長、平成24年・25年同会長を務めることになります。
IUPACは1919年に創立され、現在、世界の64カ国の化学関連組織で構成するいわば化学の国連で、元素や化合物に関する国際標準の決定や、学術の国際交流、人材の育成、国際的な格差の是正など、幅広い活動を展開しております。日本人がIUPACの会長を務めるのは、昭和56年〜58年の長倉三郎氏(現日本学士院長)以来のこととなります。
おりしも、平成23年を、マリー・キューリーのノーベル化学賞受賞100年を記念して国際化学年とすることが国連で決められており、我が国も世界の国々と連携して化学に対する社会の認識を高めることが求められております。化学の発展なくしては地球規模での困難な課題の解決はありえません。巽教授には化学における世界のリーダーのひとりとして、国の内外の各機関の連携を更に強化され、化学の発展と社会への普及を推進されるよう期待しております。
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